花咲く頃に
まぁ、瑠那にとって不本意だろうな。
そりゃ、1人前でもパフェってちょっと値段が…なのに、2人前なんだから。
でも、話を進めていく。
「じゃあ、今日行こっか?」
「うんうん、近くにミルキーカフェが新しくオープンしたよね!?そこに行ってみたい!」
「奈々、めっちゃ情報持ってんじゃん!」
「うん、ここの学校に入学が決まってから、ここら辺のことめっちゃ調べたんだ!」
ほら、だってうちの家市をまたいだ向こうだしさ。
奈々って、案外家が遠いんだよね…
「そっか。でもすごいね。」
わざわざこっちの有名なお店の場所とか調べないもん。
直前にスマホを使って検索かけるくらい?
「おーい、うちはまだ許可してませんよー?」
遅刻してきたのが悪いのに…
まだ突っかかってる瑠那。
「でもねぇ、遅刻したのはねぇ…」
「いやいや、いいことと悪いことってのがあるんだから。」
「じゃあ、奈々は寮でお留守番なの?いつも一緒にいるのに…」
瑠那って、ぼっちにさせるの嫌いだから。
これ言ったら、奈々も一緒に行ける…はずだよね。