花咲く頃に



チリンチリン…
内ドアについていた鈴がなる。

初めて来たそこはミルキーカフェには珍しい、レトロな雰囲気のお店だった。

だって、ビルの一角にあるようなお店なのに、ここは一軒屋なんだもん。


「いらっしゃいませー、ご注文はいかがなさいますか?」

雰囲気のいいお店に雰囲気の良さそうな店員さん。

さすが、ミルキーカフェです。


「えーっと、特大いちごパフェを2つとカフェラテを1つお願いします。」

「かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

完璧な一言を発して奥に行ってしまった店員さん。
なぜ待たせるのだい?
まぁ、別にいいけど。
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