花咲く頃に
「うーん…」
瑠那のおっしゃる通りなんだけど。
忘れられないんだよね。
「ほら、あと3日で高校入学なんだからさ。寮生活だし、新しい出会いがあるかもよ!」
そうなんです!
うちと瑠那は、雅ノ宮ミヤビノミヤ高校に進学する。
でも、県の外れにあるからか全寮制だから、明後日2人でこの街を出る。
「それは…」
「あぁ、もう!美桜は、過去に囚われすぎだよ!」
その言葉、さっき言ってなかったかな?
でも、確かにそうなのかもしれない。
「じゃあ、これからは囚われないように頑張ってみるよ。」
「そう来なくちゃ!」
宣言はしたけど…出来るのかな…