花咲く頃に


「それにしてもさ、美桜の王子様は何者なんだろうね?」

ぶっ…

「美桜汚いよ。」

突然話変わるんだもん。
それに瑠那の口から王子様発言出てくるとは思ってなかったよ。
おかげで、飲んでいたカフェラテを吹き出しそうだった。

「まだ、出てないからギリギリセーフだよ!」

「そうかな?吹きそうだったんだからあまり差はないと思うけど…」

独り言なんだろうけど、地獄耳なのだろうか…
全て聞き取れてしまう。

「吹いてなければ、大丈夫だよ。」

「あれ?聞こえてた?」

はい、バッチリと。
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