花咲く頃に
「やっときた。ほら、行くぞ。」
「うん!遅くてごめんね。」
「お前らだから許す。」
ごめんなさい。
瑠那が遅かったのはうちのせいなんです。
もう、すでにラブラブモード全開の瑠那たち。
ちょっと気まずいな。
でも、もっと気まずくなったのは会場入りしてからだった。
「じゃあ、うちは彼氏と回るからさ、別行動するね。」
「えっ!?」
な、なんで。
この状況でうちは奈々に見捨てられた。
「ほら、きっと瑠那たちも2人になると思うから、告っちゃえ!」