花咲く頃に
「どうしたんだ?」
「ううん、なんでもない。」
ただボケーッとしてただけなんて。
それに、記憶がないなんて知らなくても…
あれ?
教えたんだっけ?
…まあ、いいや。
「そろそろ、花火始まるから河原に行くか。」
「えっ!うん。」
花火打ち上げられるまでってそんなに早いんだ。
「伊宮…いま、20:00だからな。一応伝えとくけど。」
あ、もう20:00だったんだ…
「もう20:00!?門限が…」
うち、まだ門限破ったこと無いのに。