花咲く頃に

なんか、不思議な感覚。

「あ、あそこ空いてるよ!」

すっごく混んでる河原。
だから、みっけた喜びもすごかった。

「おぃ、待てよ。」

でも、やっぱりうちはついてないみたい。
そこに先にカップルが座っちゃったんだもん。
飛び込みそうになっていたうち。
伊藤くんが手を引っ張ってくれたおかげでこけることはなかった。

「…ごめんなさい。」

「伊宮ってやっぱ面白いよ。」

なにを言いたいのかな?
さっきっから迷惑かけっぱなしなのに…
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