花咲く頃に

もうだめだ…
まだ生きていたいのに、自然と目をつむる。

ドーンッ

『…ぅ。』

『み、みつるくん?』

うちの近くに落ちたのに、うちは足首に火傷を負っただけで。

『…美桜ちゃんは大丈夫?』

『大丈夫。みつるくんが守ってくれたから。』

『…よかった…ぅ』

目をあけてすぐに気づいた。
うちを守ってくれたみつるくんの方は、ほとんど全身に火傷を負っていた。


『おーい、救急車まだ来ないのか?』

『こっちに男の子がいるぞ!すごい火傷だ。』
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