姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「僕の名前はエリアル。
エリアル=エステバン。
…よろしく、タカシ」
「…あんた何?」
もう一度同じ質問をすると、
男――エリアルは観念したように肩をすくめた。
「――吸血鬼、エリアルは正真正銘の吸血鬼よ」
そこで姉さんが、自慢をする子供のように言った。
「吸血鬼ぃ――っ!?」
俺が情けない声を出すと、
二人は顔を見合わせて笑った。
エリアル=エステバン。
…よろしく、タカシ」
「…あんた何?」
もう一度同じ質問をすると、
男――エリアルは観念したように肩をすくめた。
「――吸血鬼、エリアルは正真正銘の吸血鬼よ」
そこで姉さんが、自慢をする子供のように言った。
「吸血鬼ぃ――っ!?」
俺が情けない声を出すと、
二人は顔を見合わせて笑った。