姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
セレナは、泣いた。

ただしそれは罪悪感からではなく、
変わってしまった自分に対しての涙だった。

そして泣き止むと、セレナは一つの結論に達していた。

(もう一度、彼に会いたい…

…会って、話がしたい……)

しかし、エリアルは例のバーに二度と現れなかった。

それからというもの、セレナは体力の続く限り、
エリアルを探して回った。


だがその数ヶ月後、遂にアメリカでエリアルを見付けた時、




セレナには二度目の限界が訪れていた。
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