姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
俺が目を逸らして訊くと、
セレナさんは一言チャペル、と呟いた。
「分かりました。俺、今から行きます。
……ごめんなさい、でも、ありがとうございました」
ダッシュでその場から離れる時、
一度だけ俺はコレットさんの方を振り返った。
彼女は、さっきより深く項垂れていて、
とても寂しそうだった。
セレナさんは一言チャペル、と呟いた。
「分かりました。俺、今から行きます。
……ごめんなさい、でも、ありがとうございました」
ダッシュでその場から離れる時、
一度だけ俺はコレットさんの方を振り返った。
彼女は、さっきより深く項垂れていて、
とても寂しそうだった。