姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「あなたが……吸血鬼専門の、殺し屋?」


俺は、絞り出すように言葉を出した。

危うく、語尾を「ですか?」にしそうなところだった。


(こんな奴に敬語なんて使ったら…
…負け犬みたいじゃんか)

しかし、セレナは片眉を攣り上げて、

「はぁ~~?」

心の底から呆れた、というような声を出した。


(………え?)



< 162 / 292 >

この作品をシェア

pagetop