姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
俺が絶句していると、その様子を見ていた委員長
(席が俺の後ろ)が、にやにや笑いながら言った。
こいつは、成績も良いし先生からの信頼も厚い。
……でも、性格に問題アリだと思う。
豊丸は、早速遠慮無く箱を開けて、
ビスケットをむしゃむしゃ食べている。
「………はぁー」
俺の周りは、こういう奴ばっかな気がする。
豊丸が俺の机から離れて行ったので、
弁当を広げる事にした。