姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
本当の気持ち、終わり
「あ、ら……気が付いたの。
言った、でしょ……すぐ目を覚ま、すって……」
セレナは、強がるようにエリアルを見た。
だけど、言葉は途切れ途切れで、無理矢理である事の証拠に、
言った直後にセレナは、苦しそうに咳き込んだ。
姉さんは、泣いていた。
エリアルはそれを見て、呆けたように立ちすくんでいたが、
やがてはっとして、姉さんに駆け寄った。
メニュー
本当の気持ち、終わり