姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「私を誘拐したことは、この際どうでもいいわ。

だけど、あなたが孝をボロボロにした事は事実だから、
遠慮無く本音を言うわよ。



エリアルは、あなたには絶対に渡さないわ。

私は彼が好きだし、それに何より、
あなたが本当に求めてるのは……『エリアル』自身じゃないから」



俺は、耳を疑った。


どうやらエリアルも俺と同じらしく、
彼は驚いて目を見開き、セレナを凝視した。


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