姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「……あなた、何言って……!」


セレナは語気を強め――だけど、
半ば打ちひしがれたように、後半の言葉を濁した。

「セレナ……あなたは、エリアルが欲しかったわけじゃない。

……っていうか、それは多分半分しか合ってないと思うけど…



…だってきっと、あなたが欲しかったのは、


『自分を愛してくれる人』じゃなくて、






『自分を受け入れてくれる人』だから……」






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