姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「……待って」


俺は、セレナの袖を軽く掴んだ。

喋ると、肋骨がやられてるのか、それとも付近を打撲しているのか、
胸の辺りが痛かった。口の端も歯で切ったのか、ちりちりとする。


「姉さんが言いたいのは、そういう事じゃない……。

それに、あんたにはもう、いるじゃないか……」


丁度そのタイミングで、ドアが開いた。




最後のキャストの登場だ。



< 201 / 292 >

この作品をシェア

pagetop