姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
その返事と同時にセレナが立ち上がり、
コレットさんは彼女を補助しようとして、一緒によろけた。


すると、それまで黙っていたエリアルが、セレナに手を差し伸べた。


「手を貸そう。

……ちなみに、もう僕達に危害は加えないな?」

さりげにジャブ入れたな。


「ええ、もちろん。

……ごめんなさいね、今は心から謝れるわ」


そして、セレナはエリアルの手を握り、何とかバランスを取りながら、
ようやく一人で立った。


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