姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「あはははっ」

「だから違うってば!」

「じゃあ何なのよ。エクステ?」


「そうじゃないってば、これは地毛だよ。

……分かった、ちゃんと話すから」



エリアルは、大きく息を吐いて、語り始めた。


「……僕も正直、驚いてるんだ。

まあ、一番びっくりだったのは、血液以外のものを、
口に出来たって事なんだけど……」



「え、嘘!?」



セレナが、素っ頓狂な声を出した。


……何だ?
あれって、そんな凄いことだったのか……?


エリアルって、いつも結構普通に、
飯ばくばく食ってたように見えるけど……。

< 209 / 292 >

この作品をシェア

pagetop