姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「とにかく、これは僕にとって大事件だった。
……まあだからって、完全に血を吸わなくてもいられる、
ってわけでもないらしくて、
体を維持する為の最低限の血液を、小夜子に提供して貰っているけどね。
だけど、『食事』としての吸血の意識が無くなったのは、
事実かもしれない……。
ただ、日光はまだ気持ちが悪いけど、
曇りだったり雨が降っていたりすれば、
耐えられるように体が変わってた……」