姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「人間と吸血鬼の組み合わせって、
猫とネズミみたいな危険な関係だってずっと思ってたけど…
…これからは、そうとは限らないのね」


「まあ、老若男女関係無く、自分を理解してくれる人が、
本当のパートナーって言えるんじゃないのか?

だけど当然僕は、吸血鬼として失格なレベルまで、体力が落ちたよ」


エリアルは、複雑な表情をした。


それは、笑っているようにも、寂しがっているようにも見える、


奇妙な表情だった。


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