姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「なっ、どうしたんですか!?」

「帰る、俺もう帰ります!!

もう治りましたっ!!」


だけど、俺は無理矢理ベッドから降りようとして、すっ転んだ。

何か、前にも似たような失敗をしたような……。


でも今回は酷い。


吊られた足がそのまま用具に引っ掛かって、空中でゆらゆら揺れているおかげで、
俺は真っ逆さまになり、盛大に床に頭を打ち付けた。







「――ふんぎゃっ!」
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