姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「……ところで、今日って何日ですか?」


丁寧に布団をかけ直されながら、俺は尋ねた。

窓の外は、薄暗い。

夕方なのか、単に曇っているだけなのか、
時間の感覚がずれている所為で何も分からない。



「十二月二十一日ですよ。金曜日の……」



……って事は、俺は丸一日寝てたのか。

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