姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「……でも、どうするの?姉さん」


両親は、大晦日……つまり、明日に帰って来る予定だ。

実のところ、両親には怪我の事もエリアルの存在も、
まだ教えていない。


「私はね……この際、正直に言おうかなって思うの」


「父さん達が帰ってる間、
エリアルを家から追い出すっていうのは……?」


「却下よ」


「ちっ!」


「何だよ孝、その舌打ちはー!

認めてくれてたんじゃないのか!?」





「んな事、一言も言ってねーよ!!」



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