姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
両親を空港まで見送って、帰宅した時。



夕飯の支度をしなければいけない時間帯だったので、
姉さんは早速キッチンに立った。


「そうだ、エリアル…
…今日、中華にしようと思ってるんだけど、
ニンニク大丈夫?死なない?」


「大丈夫だよ。

だけど、玉ねぎは使わないでくれ」


「OK」



「……何、吸血鬼ってニンニクじゃなくて、
玉ねぎが苦手だったのか?」



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