姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
「本当の事言うとさ、結構これでも我慢してるんだよね。

君の知らない世界では、
一回の吸血で相手をミイラにするような、
大食漢だっているんだ。



そういうのと一緒にされると、困るんだけど」


珍しく、きつい口調だった。


無条件で、自分が悪いと決め付けられるような、
妙な威圧感があった。




一瞬で、冷汗が噴き出した。

本能が、告げている。





危険、危険。




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