姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
俺が固まっていると、
エリアルはふっと曖昧な笑みを浮かべた。




「……冗談だよ」




本当にそうだろうかと、
信用できなくなった。


だが、俺が逃げる前にエリアルは、
ひょいっと俺を抱え上げ、
椅子に座り直させた。
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