姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
テレビに写し出されたリポーターが、
真剣な顔をして、半ば視聴者に訴えかけるように、
隣から渡された紙を読み上げる。
ニュースは大概、物騒だ。
『…昨夜未明、××県××市の××川河川敷で、
三人の暴力団組員が…』
「あ、すぐ近くじゃん…」
『…意識不明になり、ゴザでくるまれて、
放置されるという事件が起こりました』
「何じゃそりゃ」
俺が呟くと、エリアルがつまらなそうにぼそっと言った。
「…何だ、あいつら川まで落ちなかったのか」
「は?」
こいつ…いつも外出てる時、何してんだよ。
真剣な顔をして、半ば視聴者に訴えかけるように、
隣から渡された紙を読み上げる。
ニュースは大概、物騒だ。
『…昨夜未明、××県××市の××川河川敷で、
三人の暴力団組員が…』
「あ、すぐ近くじゃん…」
『…意識不明になり、ゴザでくるまれて、
放置されるという事件が起こりました』
「何じゃそりゃ」
俺が呟くと、エリアルがつまらなそうにぼそっと言った。
「…何だ、あいつら川まで落ちなかったのか」
「は?」
こいつ…いつも外出てる時、何してんだよ。