姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
俺が呆気にとられていると、先生は気まずそうに、

「……何だよ」

「いえ、先生味覚大丈夫なんですか?」

「別に、ただちょっと甘いのが好きなだけだろ」

「糖尿になりますよ」

「ほっとけ」


そのやりとりを見たシスター・セレナは、愛想良くくすりと笑った。

その時扉が開き、


「失礼します、あの…
…立花高校の生徒さんがいらっしゃったようです」



見るからに日本人のシスターが、シスター・セレナに伝えた。

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