姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
ぱっとセレナさんはしゃがみ込み、破片を拾い集めた。
「あ、俺も手伝います……」
「――駄目ですっ!」
「えっ……」
とっさに大声で、拒絶された。
俺が驚いて止まると、セレナさんは慌てて、
「その……怪我でもなさったら、大変ですし。
私なら大丈夫です……後片付けには、慣れていますので」
つまり、何度もこういう事をしてる、って事か?
意外とそそっかしい人なのかな……。