姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
引っ手繰るように奪い返すと、
エリアルは実に不可解な事を言い出した。
「それ、どこで手に入れたんだ……?」
「何だよ。別に、どこだっていいだろ。
……貰ったんだよ」
「誰に?」
「……シスター」
「シスター?」
エリアルが、眉を寄せた。
「君、教会に出入りしてるのか?」
「違う。
……今日、保育園訪問があったんだよ。
それで、行ったところがミッション系の保育園で、
そこのシスターに……」
ふと、セレナさんの青い瞳が脳裏に過った。