姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
異変
学校帰りに病院に寄った所為で、
その日俺が帰宅したのは六時過ぎで、
家にはちゃんと姉さんがいるはずだった。
なのに、玄関に姉さんのローファーが無かった。
だから、あれっ?とは思った。
部屋に入ると、エリアルがいつもと同じくリビングにいた。
でも、やっぱり姉さんの姿は無い。
「お帰り、孝。
おお、ギプス大分薄くなったね。
もう松葉杖無しでいいんだ?
……あれ、小夜子は?」
「こっちのセリフだよ。
姉さん、まだ帰って来てないの?」
「ちょっと待った」
その日俺が帰宅したのは六時過ぎで、
家にはちゃんと姉さんがいるはずだった。
なのに、玄関に姉さんのローファーが無かった。
だから、あれっ?とは思った。
部屋に入ると、エリアルがいつもと同じくリビングにいた。
でも、やっぱり姉さんの姿は無い。
「お帰り、孝。
おお、ギプス大分薄くなったね。
もう松葉杖無しでいいんだ?
……あれ、小夜子は?」
「こっちのセリフだよ。
姉さん、まだ帰って来てないの?」
「ちょっと待った」