姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①



嫌な予感と僅かな期待が入り混じって、
焦りになる。


俺は電話口には出ずに、
直接玄関に向かった。



ドアの向こう側にいたのは、
見知らぬ外国人の男だった。


雨具なのか、いかめしく黒いロングコートを羽織っていて、



若そうだったけど、
どこか老けた印象がある奇妙な奴。






「…誰?」

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