姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
そう思いながら小夜子を抱き起こすと、
小夜子はかすかに身動ぎをした。
そして、その時の悩ましげな表情に――エリアルは、
一目惚れをしたらしい。
小夜子は、本当にそうか?
後からつけた言い訳じゃないのか?
と、目を覚ましてすぐに思った。
だが、これまで自分に接してきた男達とは違う、態度や物の言い方、
彼の独特で幻想的な雰囲気に、小夜子はすっかり飲み込まれていた。
要するに、時間差の両想いのようなものだったのかもしれない。
それから自分の事をお互いに喋り、
軽い手当てをして貰った後に、
話の成り行きでエリアルも同居する事になった。
孝がどういう反応をするかは明白だったが、
かといって行き場に困っている『愛しいひと』を放ってはおけない。
小夜子はかすかに身動ぎをした。
そして、その時の悩ましげな表情に――エリアルは、
一目惚れをしたらしい。
小夜子は、本当にそうか?
後からつけた言い訳じゃないのか?
と、目を覚ましてすぐに思った。
だが、これまで自分に接してきた男達とは違う、態度や物の言い方、
彼の独特で幻想的な雰囲気に、小夜子はすっかり飲み込まれていた。
要するに、時間差の両想いのようなものだったのかもしれない。
それから自分の事をお互いに喋り、
軽い手当てをして貰った後に、
話の成り行きでエリアルも同居する事になった。
孝がどういう反応をするかは明白だったが、
かといって行き場に困っている『愛しいひと』を放ってはおけない。