姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
はっとした。


だけど一瞬で、そんな錯覚さえ覚えた。

その時、エリアルが俺に向けて、
すっと手を伸ばした。

たった今思い浮かべたシーンが、
頭の中でフラッシュバックする。

思わず、目をぎゅっと閉じていた。



エリアルの手が、ぴたりと空中で止まる。
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