君の隣で歩きたい
【Cecll】
疲れを癒し、少しのひと時でもと造られた
小さな喫茶店。
私、前島美羽はそこで働いている。
時給はそこそこだけど、とてもやりがいを
感じられる私にはもってこいの場所。
「お待たせいたしました。
ホットミルクティーです、少し熱いのでお気をつけください」
お客さんに商品を提供し終わると、
私は厨房に向かった。
「あ、前島さん。
今日はもう遅いから上がっていいわよ」
「は、はいっ!」
店長に言われ、上がる支度をする。
「いつもありがとう。助かるわ」
そんな言葉を聞くのが私にとっては
凄く気持ちがいいんだ。