告白 1&2‐synchronize love‐
あたしが一人、レジで呆然としてると、商品の品出しをしていたヒカルがあわてたように駆けよってきた。
「美緒! いまの! いまの人がそうだよっ」
「……え?」
「ほら! 街で見かけた、深田さんと腕組んで歩いてたっていう!」
ああ、あれが。
そうか、あの人が恭一の彼女なのか。
なんだか想像と違いすぎて、結び付かなかった。
そこでようやく、あたしはアイツの彼女を色々と、頭の中で想像していたんだと気付いて愕然とした。
何をやってるんだろう、あたし。
もしかして、ありえない方向に気持ちを向けていたんじゃないのか。
「…恭一には、もったいないくらいの美人だね」
「そんな他人事みたいなこと言って~」
「だって、他人事だもん」
そう、他人事だ。
恭一の彼女のことなんて、あたしにはまったく関係ない。
でもすごく、イライラする。