告白 1&2‐synchronize love‐
「…もう来ないで」
恭一のたれ目が、数度の瞬きの後に見開かれる。
「ど、どしたの急に?」
「…もうイヤなの。あたしに関わらないで」
「だからなんで…」
「学校にもココにも、家にも来ないで。電話もメールもやめて」
「いや、だからねっ? 急にどうしちゃったの? 何かあったの?」
伸ばされた手を、あたしは強く叩き落とす。
その反応に今度こそ、恭一は言葉を失ってあたしを見た。
「うっとうしいんだよ、アンタの存在が」
本当にそう思ったから言ったはずのに。
本音を言っただけなのに。
こんなに心が痛むのは、なぜ?
しばらくの沈黙の後、恭一は赤いメットを見下ろしながら口を開いた。
「………何か、あったんでしょ」
戸惑ったように、でもどこか確信しているように言う。
あたしは笑った。
「なに言ってんの? うっとうしいって言ったじゃん」