告白 1&2‐synchronize love‐
悔しさみたいな気持ちが、体の中心で爆発した。
「知らないよそんなの! あたしは別に思い出したくもないっ」
夜の道に、あたしの悲鳴みたいな声が大きく響いた。
店に入っていく客が、みんなちらちらこっちを見ていく。
恭一はひどく、傷ついた顔をしていた。
あたし…ばかみたいだ。
「…うざいんだよ。今日でもう終わりにして。アンタのこと、忘れたいの」
そう告げて、あたしは逃げ出した。
「美緒ちゃんっ!」
恭一は追いかけてきたけど、あたしは止まらずにそのまま広い通りまで出た。
ちょうど通りかかったタクシーを拾って飛び乗った。
「はやく出してください!」
行き先を告げるより前に、そう叫んでいた。
タクシーが走り出しても、あたしは一度もふり返らず、バックミラーにも目を向けられなかった。
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