告白 1&2‐synchronize love‐
あたしの考えなんかよそに、深田恭一は人好きのする笑顔でユリたちに愛想をふりまく。
「あ、美緒ちゃんのお友だち? はじめまして~。俺は恭一ってモンでね…」
「ただのストーカーだよ。近寄ると目付けられるから、ムシしてさっさと行こ」
興味津々って顔のユリたちの背中を押して急かす。
でも深田恭一も簡単には引き下がらない。
「ちょっとちょっと! 待ってよ美緒ちゃあ~ん」
情けない声で言いながら、あたしの背中にピッタリくっていてくる。
「ねーねー。美緒ちゃんてば~」
あたしは深くため息をついた。
警察にでも突き出してやろうか。
「気安く呼ばないでって言ったでしょ」
馴れ馴れしい男の体を押し返す。
あたしはユリたちのテンションがおかしなことになる前に、彼女たちをむりやり先に行かせた。