告白 1&2‐synchronize love‐
ユリたちの姿が見えなくなるまで見送っている間は、ヘラ男も静かにしていた。
しばらくしてからあたしは、仁王立ちをして深田恭一と向かい合う。
「何の用?」
「あれ。用がなきゃ会ってもらえないの?」
「ってゆーか、用があったとしても会いたくない」
きっぱり言ってやると、深田恭一はヘラっと笑って頭をかいた。
「冷たいなァ。キミと俺との仲じゃない」
「…誤解招くようなこと言わないで」
「何で怒るのー? 俺が誰だか、わかったんでしょ?」
平均以上には整っている顔をずいと近づけられて、
あたしはつい反射的に、その左頬平手打ちしていた。