告白 1&2‐synchronize love‐
「俺のことは…どうやっても、好きになれない?」
あたしはゆるく首を振った。
そんなワケない。
こんなにカッコ良くて優しい人、好きになれないはずがない。
『超イケメン』で、ちょっと強引で、脳天気っぽいトコはあるけど、実は色々考えてて、どこまでもまっすぐに、あたしに優しい、そんな人…
「でも、ダメなんです」
「ダメ?」
「先輩は……アイツとよく、似てるから」
コータ先輩のキレイな目が見開かれる。
ああ、悲しいな。
こんなに優しい人を、傷つけたくなんかないのに。
コータ先輩は天井を仰いでうめいた。
「っあ~…。いまのはキたなァ。いままで美緒に言われた中で、一番キた」
「ごめんなさい。…先輩の方が、ずっとカッコイイし…」
「いいよ、わかってる。そういうんじゃないんだよな」
「…………」
「それじゃ…仕方ないよな」
先輩の手が、コーヒーカップをつかむ。
あたしもそれから無言で、カフェオレを飲んだ。
恋というものを苦いと思ったのは、これがはじめてだった。
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