告白 1&2‐synchronize love‐
それから放心状態のようになって、しばらく薄暗い店の裏手で、あたしはしばらく立ち尽くしていた。
気付いた時には九時半を回っていて。
いつの間にか、店に戻っていて、無心でレジで客対応をしていた。
バイトの先輩が、あたしの様子がおかしいと気付いたのか、訝しげな顔でこちらを見ていた。
バイトが終わり、あたしは着替えてフラフラと店の外に出る。
店の前では約束通り、金髪の男が待っていた。
「おつかれ、美緒ちゃ~ん」
イラっとするけど嫌いになれない、間延びした声。
いつもの気が抜ける笑い顔。
ねぇ、お願い恭一。
嘘だって、いつもの調子で、笑って言って。