告白 1&2‐synchronize love‐
お父さんの休みに三人で会うようになって、二年が経った頃。
あたしが5才、恭一は9才。
恭一のお母さんの再婚が決まったらしい。
それで恭一のお母さんからお父さんに、もう恭一と会うことはやめてほしいと言った。
新しい父親ができるんだ。
色々な意味で、当然のことだった。
お父さんがそれに、意見できるはずもない。
最後になった三人で過ごす休日。
いつも行っていた動物園で、恭一が幼かったあたしにプレゼントしてくれたのが…
あのテディベア。
確かに誰も悪くはない。
学生の身分で相手を妊娠させるなんて、
家庭教師が教え子と関係するなんて、
そう考えられなくはないけれど、それは二人の責任だ。
でも…
別の道も、あったんじゃないだろうか。
いまとは違う未来も、築けたんじゃないだろうか。
どうしても、そう考えてしまう自分がいた。