告白 1&2‐synchronize love‐
話し終わると、部屋には沈黙が流れる。
近くにあったテディベアを抱いて聞いていたヒカルは、ぽかんと口を開けながらテディベアを見た。
「…これが、その?」
「うん。恭一からもらったやつ」
「そっか……ん~、なんか、さァ…うー」
ヒカルはぐるんぐるん首をひねって、何かを考えている。
そして最終的に、なぜかあたしに抱きついてきた。
「ごめん!」
「…え? なんでヒカルが謝るの?」
「あたしいままで、けっこう無責任なこと言ってたような気がするから!」
「そうだっけ…?」
覚えがないあたしが今度は首をひねる。
ヒカルはさらにギュウギュウとあたしを抱きしめた。
「でももう一回だけ、無責任なこと言わせてね」
「なに?」
「…その話、ぜんぶ本当なの?」
「ヒカル…」
「だって、証拠はないじゃん! そのテディベアに入ってた紙だって、兄弟っていう証拠にはならないよっ」
あたしはため息をついた。