告白 1&2‐synchronize love‐
ヒカルの発言に気分を害したとか、そういうことじゃなく。
ヒカルが言ったことは、この三日であたしも散々、考えていたことだから。
「だったら、証拠ってどうやって探すの?」
「……ごめん美緒。わかってるよ。すごい無責任なこと言ってるよね」
戸籍を調べたところで、あたしと恭一の繋がりはそこに記されていないだろう。
だったら、当事者であるお父さんに訊くしかない。
でも…あたしにはまだ、面と向かってそれを尋ねる勇気が持てないんだ。
今の生活が、壊れてしまうんじゃないかという不安は、拭い去れない。
何も知らないだろうお母さんには、気づかれたくないし。
長いため息をついたあたしを、ヒカルは解放した。
「…ケーキ、食べよっか」
悲しげに笑って、ヒカルがそう言った。