告白 1&2‐synchronize love‐
そうやって恭一とは関係ないことを考えるようにしながら、朝のすし詰めバスに乗り込んだ。
ああ、そうだった。
コータ先輩とバスの路線、一緒だったんだ。
後部座席にのっぽの目立つ二人がいた。
コータ先輩があたしを見て、キレイな目を見開く。
あたしは小さく頭を下げて、バスの前方に立った。
バスの揺れは、丸四日もダラダラしていた体にきつくて、途中何度か頭がクラクラした。
だからバスが着いて、あたしは真っ先に降りた。
なんだか、体がひどくダルい。
それでもなんとか校門へ足を向けた時、背中に声がかかる。
「酒井さん?」
聞き覚えのある声。
たぶん、三上くん。
でも振り返った瞬間、世界が大きく傾き、真っ白になって。
あたしは三上くんの顔を確認することができなかった。