告白 1&2‐synchronize love‐
目が覚めた時、涙が出ていた。
それを拭って体を起こす。
白い天井、白いベッド、白いカーテンの仕切り。
病院ではなく、保健室だ。
サイドテーブルには、ポカリの缶が置かれていた。
覚えのないあたしは、缶をそのままに上靴をはいて、仕切りカーテンに手をかけた。
…あれ?
あたし靴はき変えたっけ。
「あら、目が覚めた?」
「…おはようございます」
保健のおばちゃん先生が、机の上で仕事しながらあたしを見て微笑む。
「気分はどう?」
「はあ、大丈夫です。あの、あたし…」
「倒れたのよ、学校の前で。覚えてる?」
「あんまり…」
「貧血ね。ちょっとそこ座ってくれる?」
先生はあたしの下まぶた裏を見て、それから血圧を測った。
上87の下62。
元から低い方だからあたしは何も思わなかったけど、先生は下がり気味の眉をぐぐっと寄せた。