告白 1&2‐synchronize love‐
「う~ん、低いわね。酒井さん、生活不規則になったりしてない?」
してます。
十五年の短い人生の中で、いまが不規則のピークです。
「女の子なんだから気をつけないと」
でも先生、ホルモンバランスとか気にしていられる余裕、あたしにはまだ持てないんです。
なんて言ったってしょうがない。
自分でどうにかするしかないんだから。
「…あ。あたしのこと、誰が運んでくれたんですか?」
1番に浮かんだのはコータ先輩の顔だった。
バスにいたから、また迷惑をかけたんじゃないかと心配になる。
「あなたと同じクラスの男の子よ。えーとほら、メガネかけた、頭の良さそうな」
三上くん。
そうだ、倒れる直前、彼の声を聞いた気がした。
あたしは一体、どれだけの人に助けられているのだろうと、反省するしかなかった。