告白 1&2‐synchronize love‐
あたしに嫌がらせしてきた輩よりずっと、彼女はかなり、コータ先輩のこと本気だったみたいだから。
ユウナさんは驚くほど素直に反応した。
顔が赤い。
「…うん。なんかあんた、噂と全然ちがうカンジだね」
「…そうなんですか」
噂の内容って、どこまでひどいんだ。
「別に信じないとかじゃないけど、あんた…コータ先輩と、なにかあった?」
「え?」
「先輩、最近元気ないみたいだから…」
言いながら、ユウナさんがシュンとする。
この人、ほんと好きなんだ。
性格ももっとキツいかと思ったら、意外に素直でかわいいのかも。
そうのんきにあたしが感じていると、
「…なにしてんの?」
突然かけられた声に、ユウナさんの体が硬直する。
噂をすれば。
彼女の想い人が彼女の後ろに立っていた。